「関西フローティングボートショー、行きたかったけど予定が合わなかった」
そんな方も多かったのではないでしょうか。
2026年10月23日(金)から25日(日)までの3日間、新西宮ヨットハーバーで「関西フローティングボートショー2026」が開催されました。
国内外の新艇・中古艇が海上に並び、航海計器やマリン用品、体験乗船、セミナーなども行われる、西日本では大規模なフローティングボートショーです。公式発表では、ボート・ヨットの海上・陸上展示、体験乗船、航海計器・マリン用品の展示即売、マリンセミナー、プレミアムカー展示などが実施されました。
AWJでは今回、公式情報だけでなく、現地レポート、出展社ブログ、公開された動画・SNS周辺情報をもとに、
「2026年のボートショーで、何が注目されていたのか」
を振り返ります。
単なるイベント報告ではなく、これから中古艇を買いたい方、今の船から乗り換えたい方にとって「次の船選びのヒント」になる視点でまとめます。
関西フローティングボートショー2026とは?
今回の開催概要は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年10月23日(金)〜25日(日) |
| 時間 | 10:00〜16:30 |
| 会場 | 新西宮ヨットハーバー |
| 入場 | 無料 |
| 主催 | 一般社団法人 日本マリン事業協会 |
| 共催 | NPO法人 日本中古艇協会 |
会場では、海に浮かべた状態で艇を見ることができる「フローティング展示」が大きな特徴です。
陸上展示とは異なり、実際の水面に浮いた状態で、
- 船体の高さ
- デッキの使いやすさ
- キャビンの広さ
- 乗り降りのしやすさ
- 水面から見たサイズ感
などを確認できます。
さらに体験乗船、操船レッスン、マリン用品展示なども行われました。
初日から来場者多数。平日でもにぎわった会場
今回のイベントでまず印象的だったのが、初日から来場者が多かったことです。
舵オンラインの現地レポートでは、10月23日の初日は平日にもかかわらず、多くの来場者でにぎわったと報告されています。
ボートワールドも、開催初日から多くの来場者が訪れ、会場が盛り上がっていたと速報しています。
一方、最終日の10月25日も、トップウォータータックルズは展示艇MF27・MF28FBを見に多くの来場者が訪れたとレポートしています。
つまり今回のショーは、
「見るだけのイベント」ではなく、具体的に次の船や装備を検討している人が集まる場
になっていたことがうかがえます。
海上展示はかなり充実。大型艇からフィッシング艇まで幅広い

今回のフローティング展示では、国内外のかなり幅広い艇が並びました。
舵オンラインが紹介した主な艇だけでも、
- Sea Ray 320 Sundancer Outboard Euro
- NAVAN S30
- Saxdor 400 GTC
- Saxdor 320 GTC
- Nimbus 495 Flybridge
- Nimbus Commuter 11
- TOYOTA PONAM-31X
- SARGO 28
- MF27
- MF28
- PONAM-31 II
- NSC245
- Lagoon 55
- Jeanneau Merry Fisher 1095 Fly Series 2
- Princess F45
- Yamaha YFR330
- Yamaha YFR-27
- Yamaha YFR-24
- YANMAR EX38A
- YANMAR EX34A
- YANMAR SYX35
- Nord Star 42+
- Riviera 50 Sports Motor Yacht
などが確認されています。
艇種を見るだけでも、
フィッシング艇、クルーザー、輸入艇、プレミアム艇
まで非常に幅広い構成です。
AWJが注目したいのは「YFR系」と中古艇展示
AWJとして特に注目したいのが、ヤマハYFRシリーズです。
今回、
- YFR330
- YFR-27
- YFR-24
が展示されています。
さらに岡山マリンボートセンターからは、中古のYFR330、DFR36も出展されています。
ここは非常に興味深いポイントです。
ボートショーというと新艇中心のイメージがありますが、実際には中古艇もしっかり展示されていました。
これは、現在のボート購入市場が、
「新艇か中古艇か」ではなく、「予算と用途に合う最適な1艇を探す」
方向へ動いていることを感じさせます。
新艇で最新装備を確認し、中古艇で現実的な購入価格を確認する。
この比較ができること自体が、フローティングボートショーの大きな魅力です。
大型化・高級化だけではない。「使いやすさ」への注目
展示艇を見ると、海外製の大型クルーザーやプレミアム艇も目立ちます。
しかし、今回の現地レポートや出展社情報を追っていくと、必ずしも
「大きい船=注目」
という単純な構図ではありません。
トップウォータータックルズでは、MF27・MF28FBを展示。
最終日も両艇を見に多くの来場者が訪れ、船内の広さや装備について説明が行われたとしています。
このあたりから見えるのは、
現実的に所有・運用できるサイズの艇への関心
です。
AWJでも中古艇購入相談では、単に大型艇を選ぶより、
- 係留場所
- 維持費
- 燃料費
- 乗船人数
- 釣り用途
- キャビンの必要性
といった条件からサイズを決めることが重要だと考えています。
GARMINなど航海機器にも注目
ボートショーは船だけを見る場所ではありません。
今回、トップウォータータックルズのブースでは、GARMINのGPSMAPシリーズが展示されました。
高精細ディスプレイを搭載したGPSMAPを実際に操作できる形で展示しており、機器入れ替えを検討するユーザー向けの説明も行われています。
中古艇オーナーにとって、この「後付け装備」は非常に重要です。
艇そのものが10年前のモデルでも、
魚探
GPS
レーダー
オートパイロット
AIS
などをアップデートすれば、使い勝手は大きく変わります。
中古艇は、
「古い船をそのまま使う」ものではなく、「船体をベースに最新装備へアップデートする」
という考え方もできます。
マリンエアコンへの関心も高まっている
今回展示された装備の中で、もう一つ興味深いのがマリンエアコンです。
トップウォータータックルズは、オリジナルマリンエアコン「Coral Air」を展示。
一体型とセパレート型の2タイプを紹介し、船内スペースや設置条件に合わせた提案を行っていました。
近年のボート市場では、
「走る性能」
だけでなく、
「船内でどう快適に過ごすか」
も重要になっています。
夏場のクルージングや船中泊、家族利用を考えると、空調はかなり実用性の高い装備です。
軽量フェンダーなど“地味だけど便利”な用品も
フランス製のFENDERTEXも展示されました。
一般的なフェンダーとは異なり、テキスタイル素材を使った軽量タイプで、空気を抜くとコンパクトに収納できます。
こうした装備は派手ではありませんが、実際に船を所有すると非常にありがたい存在です。
限られた船内収納をどう使うか。
ロープやフェンダーをどこに置くか。
こうした「所有して初めて分かる不便」を解消する用品も、今回のショーでは注目されていました。
SNS・出展社の反応から見えた3つの傾向

今回、公開されている出展社ブログや動画、SNS連動情報を追っていくと、いくつか共通した傾向が見えます。
1|実艇を見たいニーズは依然として強い
Webで艇のスペックや写真は確認できます。
しかし、
「キャビンは思ったより広い」
「デッキの移動が楽」
「思ったより大きい」
といった感覚は実艇を見なければ分かりません。
現地レポートでも、船内や装備を実際に見ながら説明を受ける来場者の様子が報告されています。
2|船だけでなく“装備”への関心が高い
GARMIN、マリンエアコン、FENDERTEXなどが紹介されていることからも、
「艇を買う」だけでなく「どう使いやすくするか」
への関心が高まっているように見えます。
3|SNSと動画の役割が大きくなっている
Boat Worldでは展示艇紹介動画が公開され、出展社もInstagram連動キャンペーンなどを実施しています。
ボート購入検討者の情報収集も、
イベント
↓
動画
↓
SNS
↓
販売店・中古艇検索
という流れになりつつあります。
2026年のボート市場から見えるキーワード
今回の展示内容をAWJ視点で整理すると、いくつかのキーワードが浮かびます。
「大型化」だけでなく「最適サイズ化」
30ft以上の艇が注目される一方で、20ft後半クラスの実用艇も多く展示されています。
単純に大きな船へ乗り換えるのではなく、
自分の用途に合うサイズへ乗り換える
という考え方が重要です。
快適装備
マリンエアコンや高性能GPSなど、
「船に乗っている時間を快適にする」
装備が増えています。
電子装備の進化
GPS・魚探・レーダーなどの進化は非常に速く、中古艇でも後付けによって大きくアップデートできます。
中古艇も選択肢の中心
今回中古YFR330やDFR36が展示されたことからも分かるように、中古艇は決して“新艇の代替”ではありません。
予算や用途によっては、中古艇+最新装備という組み合わせが非常に合理的です。
ボートショーへ行けなかった人が今からできること
今回会場へ行けなかったからといって、情報収集が終わるわけではありません。
むしろイベント終了後は、
- 展示艇の動画
- 出展社レポート
- SNS投稿
- 中古艇掲載
- 試乗レポート
などが増えてきます。
気になる艇があった方は、
艇名+中古
艇名+試乗
艇名+燃費
艇名+維持費
などで調べると、購入検討に必要な情報が集まりやすくなります。
AWJが考える「ボートショーの正しい使い方」

ボートショーは「新艇を見るイベント」と思われがちです。
しかし中古艇を検討している人にとっても、非常に価値があります。
なぜなら、
現在の新艇を見ることで、中古艇の価値が分かるからです。
最新艇を見れば、
今どんなレイアウトが主流なのか。
どんな電子機器が使われているのか。
どのサイズが人気なのか。
どんな装備が快適なのか。
が分かります。
そのうえで中古艇を見ると、
「この装備は後付けできる」
「このレイアウトなら旧型でも十分」
「この艇なら価格差を考えて中古の方がいい」
と判断できるようになります。
まとめ|2026年の関西フローティングボートショーから見えたこと

2026年の関西フローティングボートショーは、国内外の幅広い艇が集まり、初日から多くの来場者でにぎわいました。
今回特に印象的だったのは、
新艇だけでなく、中古艇・電子装備・快適装備まで含めた“ボートライフ全体”への関心
です。
船選びは、
「どの船が一番いいか」
ではありません。
自分が、
どこへ行きたいのか。
誰と乗るのか。
何回乗るのか。
どこに置くのか。
どれだけ維持費をかけられるのか。
によって答えが変わります。
関西フローティングボートショーは、その答えを探すための非常に良い場所だったのではないでしょうか。
今回行けなかった方も、公開された展示艇情報や動画を参考にしながら、次の1艇を考えてみてはいかがでしょうか。
AWJでも今後、今回展示された注目艇や、中古艇市場で探しやすいモデルを個別に紹介していく予定です。

