はじめに:「船を持つ」って、何をどう選ぶべき?

「船が欲しい」「海に出たい」――そんな気持ちはあっても、
・中古艇と新艇、どちらがいい?
・どのサイズを買うべき?
・そもそも所有するのが正解なの?
という疑問を持っている方は多いはずです。
本記事では、これまで連載でお伝えしてきた費用や運用スタイルの違いを踏まえ、
あなたのライフスタイルや目的にぴったり合う“船の持ち方”を診断していきます。
Step1:あなたの「ボートに乗りたい理由」は?
まずは、船に求める目的から考えてみましょう。
| 船に乗る目的 | 向いているスタイル |
|---|---|
| 家族や友人とゆったりクルージング | 新艇/快適装備付き艇/チャータープラン |
| 一人or少人数で釣り三昧したい | 中古艇/小型プレジャーボート |
| 月に1〜2回程度のレジャー | 陸上保管/レンタルボート/シェア艇 |
| 将来仕事(遊漁船など)にしたい | 業務艇ベースの中古艇/大型船へのステップアップ前提 |
| 海のある暮らしを体験したい | 格安中古艇でのエントリー/DIYを楽しむスタイル |
▶ 船を持つ=高級趣味、という先入観は不要。
「海のある暮らし方」から逆算することで、無理なく続けられる方法が見えてきます。
Step2:あなたの「予算感」はどのくらい?
船の購入&維持費は多様ですが、予算からスタイルを逆算するのもアリ。
| 初期費用目安 | 持ち方の例 |
|---|---|
| 〜50万円 | 小型中古艇(船体のみ)+整備費、または陸上保管前提の格安艇 |
| 50〜150万円 | 実用的な釣り船(15〜20ft)/船外機タイプ/装備後付け前提 |
| 200〜400万円 | 比較的新しい中古艇/装備充実/マリーナ常駐可 |
| 500万円〜 | 新艇(20ft超)/オプション追加自由/快適性重視 |
▶ 中古艇は工夫次第で「安くて楽しい船遊び」ができる最大の近道です。
Step3:「維持する覚悟」はどれくらいある?
船は“動かすより、維持する方が大変”とさえ言われます。
| ライフスタイル | おすすめの持ち方 |
|---|---|
| 毎週末は出航したい | マリーナ係留+中古艇でガンガン活用 |
| 月に数回程度 | 陸上保管 or 小規模マリーナで節約運用 |
| ほとんど使わない月もある | ボートシェアリング/年間契約のレンタル艇 |
| メンテナンスも自分でやりたい | DIY前提の格安中古艇で“育てる楽しみ”重視 |
▶ 「時間・体力・手間」が取れるかどうかで、保管方法や艇種の選択が変わってきます。
Step4:「性格タイプ別」診断チャート!
以下のチャートで、あなたに合う“船の持ち方”を見つけてみましょう。

🚤【ボートライフ診断チャート】
- まず、自分の主な目的は?
A:釣りや一人の時間がメイン → Q2
B:家族・友人と遊びたい → Q3 - DIYやメンテは好き?
A:むしろ楽しみたい → 格安中古艇でDIY派
B:プロに任せたい → 信頼できる業者から整備済み中古艇を購入 - 出航頻度は?
A:月に数回〜毎週 → Q4
B:年に数回 → レンタル/ボートクラブ会員 - 装備や快適性を重視?
A:ほどほどでいい → 中古20ftクラスがおすすめ
B:新品の快適装備が欲しい → 新艇 or 高年式中古艇
「こんなスタイル、実は多いんです」

最後に、実際によく見られるパターンをいくつかご紹介します。
✅ パターンA:釣り好き40代男性
- 中古UF-20(100万円台)を購入
- 陸上保管で維持費を抑え、燃料・整備費も年数万円
- 魚探などの装備をDIY追加して毎週出航
▶ 「自分で船を育てていく感覚が楽しい!」と満足度高し
✅ パターンB:子育て世代のファミリー層
- 25ft新艇をローン購入(500万円台)
- マリーナ常駐で係留費は月3万円
- 釣り&クルージングを家族で年10回程度満喫
▶ コストはかかるが「家族の思い出が何よりの財産」に
まとめ:「自分らしい船の楽しみ方」を見つけよう

船を持つというのは、単なるモノの購入ではなく、
「時間」と「経験」と「人生の彩り」を手に入れる選択です。
- 中古艇なら工夫次第でぐっと身近に
- 費用が不安なら保管方法や使い方を見直して
- 性格やライフスタイルに合った“船との付き合い方”を
ボートライフに“正解”はありません。
あなた自身のペースと価値観に合った方法で、
無理なく・楽しく・長く付き合える「海のある生活」を始めてみてはいかがでしょうか?
ABOUT ME
