「ちゃんと動いているから大丈夫でしょ?」
その油断が、エンジン故障の第一歩かもしれません。
船外機・船内機問わず、エンジンオイルはボートの“命綱”。
今回は、交換時期の見極め方から、失敗しない交換手順、よくあるミスまでを徹底解説します!
🛢️なぜエンジンオイルの交換が必要?
エンジンオイルは、以下の4つの重要な働きをしています:
- 潤滑(摩耗防止)
- 冷却(熱を逃がす)
- 密封(気密性の確保)
- 洗浄(内部の汚れを分散)
しかし、長期間使うと酸化・燃焼カス・水分混入などで性能が劣化。
そのまま放置すると、焼き付きやエンジン破損に直結します。
⏰交換タイミングの目安は?
| 使用条件 | 交換目安 |
|---|---|
| 通常使用(プレジャー) | 50〜100時間 or 年1回 |
| 頻繁な使用・高負荷運転 | 50時間ごと or シーズン中2回 |
| 長期保管前 | 保管前に“必ず交換”が理想 |
💡重要なのは「時間ではなくエンジン使用時間+経年劣化」の両面で判断すること!
🧰オイル交換に必要な道具
- オイル(純正推奨、グレード:10W-30等)
- オイルチェンジャー(手動 or 電動)
- 廃油処理パック
- オイルジョッキ(補充用)
- ウエス・手袋
- オイルフィルター(※交換時のみ)
🛠️失敗しない!オイル交換の基本手順
STEP1:エンジンを温める
- 5〜10分間アイドリング → オイルが柔らかくなり抜けやすくなる
STEP2:オイルを抜く
- チェンジャーでオイルレベルゲージ穴から吸い出す
- 船内機の場合、ドレンボルトから抜くケースもあり(要注意)
STEP3:オイルフィルター交換(任意)
- 専用工具で外す → 新品に交換(ゴムパッキンにオイルを薄く塗布)
STEP4:新しいオイルを注入
- オイルジョッキで適量注入(※少しずつ)
- オイルレベルゲージで確認 → MAXとMINの間で調整
STEP5:エンジンを数分始動 → 停止後に再チェック
- 再度ゲージを確認し、必要なら微調整
⚠️入れすぎ注意!多すぎてもトラブルの原因に。
❌やりがちな失敗と対策
| ミス | 対策ポイント |
|---|---|
| オイルを入れすぎる | 少しずつ入れて都度ゲージで確認 |
| 廃油の処理忘れ | 必ず廃油パックで回収し、指定施設で処分 |
| 冷えたまま作業する | 温めてから抜かないとオイルが抜けにくい |
| フィルターの締めすぎ | 適度なトルクで締める(手締め+1/4回転が目安) |
🛡️交換時期を忘れないために!
- 航行記録ノートやアプリに「交換日と使用時間」を記録
- 「今シーズンの最初・最後に交換する」と決めてルーチン化
📲最近はマリン専用メンテ記録アプリもあり便利!
まとめ:オイル管理がエンジン寿命を左右する!
- 50〜100時間 or 年1回を目安に定期交換
- 手順通り行えば初心者でも問題なし
- 使用記録を残して、交換忘れを防ごう
エンジンを守る=ボートの信頼性を守ること。
「まだ大丈夫」ではなく「壊れる前に交換する」が、賢いボートオーナーの判断です。
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