ボートの安全な係留には「ロープワーク」が欠かせません。
しかし、結び方を間違えると解けたり、摩耗でラインが切れて船が流されることも…。
今回は、誰でも覚えられるロープワークの基本と、係留ロープの摩耗を防ぐコツを解説します。
🪢なぜロープワークが重要なのか?
港での係留中、船体は潮位変化・風・波などで絶えず動きます。
適切に結ばれ、適切なテンションで固定されていないと、摩擦・衝撃・すっぽ抜けなどのリスクが生じます。
⚠️特に長時間係留する場合、結び目と摩耗の対策が甘いと重大な損傷に繋がります。
✅まず覚えておきたい基本のロープワーク3選
①クリートヒッチ(Cleat Hitch)
係留時の基本中の基本。桟橋のクリートに確実にロープを固定できる。
覚え方:8の字に巻いて、ロックで止める!
②ボウライン(もやい結び)
輪っかを作っても締まりすぎず、緩みもない万能ノット。
特徴:力がかかっても外しやすい!
③ラウンドターン&2ハーフヒッチ
柱や杭に仮止めする際に便利。しっかりと固定できる安定感あり。
🧠ヒント:一度動画や図で覚えるとすぐに実践できます!書籍より「実演での体得」がおすすめ。
🧵係留ラインの摩耗チェックと交換サイクル
✔摩耗の見分け方
| 異常の種類 | チェックポイント | 
|---|---|
| 毛羽立ち | ロープ表面がフサフサになっている | 
| 平らにつぶれている | 長期間テンションがかかった証拠 | 
| 白化 or 硬化 | 紫外線劣化・海水焼けの兆候 | 
🛠️ これらの症状が見られたら部分カット or 交換を検討しましょう。
🛡️摩耗を防ぐ!係留時の3つのポイント
1. ロープと接触する部分を保護する
- フェンダーやチューブを使ってロープの摩耗を防止
- 擦れる箇所にはチューブ状のカバーや古ホースを切ってかぶせるのも◎
2. 適切なテンションを保つ
- ロープがたるんでいると暴れ摩耗
- 張りすぎるとテンション摩耗
 → 潮位や風向きに応じて調整を!
3. 紫外線対策
- 長期間使わない場合は日陰やロッカーに収納
- UVカット処理済みのロープを選ぶのも効果的
⛓ロープは「消耗品」。予備は必ず常備を!
- 係留ロープは最低でも2~3本を常備
- トラブル時に備えて予備の長尺ロープも積んでおくと安心
- 毎シーズン1回の点検・交換目安が理想的
まとめ:ロープの扱いで“船の安全”が決まる
- 結び方を覚える(クリートヒッチ・ボウラインなど)
- 摩耗・劣化の兆候を見逃さない
- 摩耗予防の工夫と定期交換を習慣に
ロープワークを制する者は、安全なボートライフを制す。
海上でも港でも、しっかり係留されてこそ、安心して海を楽しめます。
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