「船って維持費高そうですよね」
この言葉、何度聞いたかわかりません。
そして、その中でも必ず出てくるのが
**「燃料代ってどれくらいかかるんですか?」**という質問です。
確かに船は車と違って、“燃費”のイメージが湧きにくい。
リッター何キロなのか、1回の釣行でいくらかかるのか、正直ピンとこない人がほとんどだと思います。
でも実は、船の燃料費は「想像より高い人」と「思ったより現実的な人」に分かれます。
そしてその分かれ目は、**船のサイズではなく“使い方”**です。
今回は大阪湾での実釣目線で、
船の燃費と燃料費のリアルを、かなり具体的に解説していきます。
船の燃費は「km/L」ではなく「L/h」で考える
まず大前提として、船の燃費は車のように
「リッター何キロ」では考えません。
基本は **「1時間あたり何リットル使うか(L/h)」**です。
理由はシンプルで、
船は信号もなければ、止まる時間も少ない。
つまり「距離」より「エンジン稼働時間」で燃料消費が決まるからです。
20〜26ftクラスの中古船、燃費の目安はこれくらい
大阪湾でよく使われる中古船(YFR-24やUF-25クラス)だと、
燃費はざっくりこんな感じです。
- 低速(移動・ポイント移動):5〜10L/h
- 巡航(よく使う速度):15〜25L/h
- 全開(ほぼ使わない):30L/h以上
ここで重要なのは、
ほとんどの釣行は「巡航+低速」で構成されるという点です。
つまり、平均すると
👉 1時間あたり15〜20Lくらい
が現実的なラインになります。
実際の釣行でいくらかかる?(大阪湾リアルシミュレーション)
ではここからが本題。
「1回の釣りでいくらかかるのか?」を具体的に見ていきます。
■ ケース①:湾内タチウオ(堺・泉大津発)
- 移動距離:短め
- エンジン稼働:4〜5時間
👉 消費燃料:約60〜80L
ガソリン単価を160円/Lとすると
👉 約1万円前後
■ ケース②:タイラバ(泉佐野〜友ヶ島周辺)
- 移動距離:中距離
- エンジン稼働:5〜6時間
👉 消費燃料:約80〜120L
👉 約1.3万〜2万円
■ ケース③:青物(神戸〜明石エリア広範囲)
- 移動距離:長め(探し回る)
- エンジン稼働:6〜8時間
👉 消費燃料:約120〜180L
👉 約2万〜3万円
「高い」と感じるかは“割り方”で変わる
ここで重要なのが、燃料費は1人で払うものではないということ。
例えば3人で乗れば、
- 1万円 → 約3,300円
- 2万円 → 約6,600円
になります。
さらに考えると、
- 遊漁船:1万円前後
- 自分の船:自由+好きな場所
この比較になるので、
実は「思ったより現実的」と感じる人も多いです。
燃費を大きく左右する3つのポイント
同じ船でも、燃料費はかなり変わります。
その理由はこの3つ。
① 速度(これが一番デカい)
船はスピードを上げると、
燃費が一気に悪化します。
👉 20ノット → 25ノット
これだけで消費が1.3〜1.5倍になることも普通です。
② 海況(風・波・潮)
向かい風・逆潮は燃費を悪化させます。
大阪湾は特に潮流が効くので、
👉 潮に逆らうかどうかで燃費は大きく変わります。
③ 船底の状態(意外と重要)
船底が汚れていると、
- スピードが出ない
- 抵抗が増える
👉 燃費が20〜30%悪化することもあります。
結論|船の燃料費は「使い方」で決まる
船の燃費は、「高いか安いか」ではなく
どう使うかで決まるコストです。
- 近場中心 → 1万円前後
- 中距離 → 1.5万円
- 遠征・青物 → 2〜3万円
これが大阪湾のリアルです。
そしてもう一つ大事なのは、
船は“時間を買う遊び”だということ。
好きなタイミングで出て、
好きな場所で釣りをして、
帰りたいときに帰る。
その自由さを含めて考えると、
燃料費の見え方は少し変わってきます。
